新春のご挨拶 ・・・今年の抱負・・・
明けましておめでとうございます。
当会も11年目を迎え、今までご支援をいただきました関係者の皆様方に衷心より御礼申し上げます。
さて、本年は、慶応元年の横須賀製鉄所の鍬入れから150周年を迎えます。日本の近代産業はここから始まり、また海外との産業交流は横須賀から始まったのです。このときは幕末という厳しい状況の中で英断が下され、スタートしたのでした。また、その実行計画は広さも深さもよく吟味され、技師選定や機器購入にあたってはヨーロッパに出かけ自らの判断で着実に実行されたと聞きます。その先進性は早くから評価され、慶応4年の東京遷都において推進の根拠の一つとされたと言われます。改めてヴェルニー公園に建つ2つの胸像に思いを深めます。
今年の経済・景気は好循環の実現が期待されていますが、これからの日本経済は、人口の減少により、拡大・成長路線から規模の縮小の時代を迎えるといわれています。特に、製造業の国内生産は厳しく、海外市場に一層の目を向けるという大きな流れは変わらないようです。また、昨今の報道によれば中小企業には、昨年来の急激な円安が輸入原材料費などの高騰により、大変厳しい経営環境になるといわれています。
そのような背景を踏まえ、本年の当会の活動目標は昨年度に引続き法人会員との更なる関係強化に努めます。具体的には、企業殿の「持続性ある盤石な経営基盤をつくる」ために、①海外市場展開を初めとする各種のご相談、②マネジメントシステム(ISO、CSRなど)の認証・取得、③従業員・後継者教育などを主軸活動に、法人会員からのニ-ズ・要望などに迅速に対応した支援をしていきたい。さらには、友好団体とも一層の緊密化を図りたいと考えています。
また、会員間の連携をはかる具体的試みとして、隔月毎に、法人・個人会員を講師に自由な雰囲気での経営者交流会を開催していますが、法人会員22社及び個人会員30名の情報交換の場を築くことができ徐々に効果が発揮されつつあります。
一方、満10年の実績から産官学との関係構築は徐々に実績が出ております。横須賀市との協働推進事業の受託、横浜市立大学からの委託事業の受託、横浜市金沢区での活動や横浜市内の複数区において活動の輪を広げており、三浦市においても新入法人会員と共同で活動の拡大を図りたいと考えております。
先駆者の決断にも見られるように、状況の変化はチャンスでもあります。その変化を的確に捉えて着実に進め、私たちも遅れずに先人に続きたいものです。
本年は未年、羊は群れて行動する習性があります。奇しくもクラスターという言葉は、羊の群れをも意味します。設立以来初めて迎える未年、会の絆も一層深めて行きたいと思う次第です。
注)寒に耐えて咲く福寿草の版画は、小学校以来継続しているという当会会員MK氏の力作です。