新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます

2025年理事長ご挨拶
2025年理事長ご挨拶

 平素より当会の活動に対し多大なるご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 お蔭様を持ちまして昨年2 月には当会の発足20 周年記念行事を盛大に執り行うことができ、上地横須賀市長、篠原県政総合センター長のご出席も賜りご祝辞も頂戴致しました。
 20 年の長きに渡り当会の活動を支えてくださった多くの関係者の皆様、個人及び法人会員の皆様に改めて深く感謝申し上げます。
 本年から又新たな活動の20 年を目指し、会員一同皆様の課題解決に向け一層の努力をいたす所存ですので変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

石見神楽:オロチ
石見神楽:オロチ 
『ウィキペディア』
ヤマタノオロチ
より引用

 日本経済は長きに渡ったコロナパンデミックの影響からようやく抜け出し、円安の恩恵を受けた大企業は空前の利益を計上して昨年の春闘では大企業を中心に5% 台の賃上げを達成しましたが、逆に円安による資材や光熱費の高騰の影響を受けながら価格転嫁が思うように進まないために同様な賃上げが困難な中小企業も多いと聞きます。
 中小企業が生き残るためには更なる生産性の向上や新たな製品の開発、販路の開拓、経営のDX 化等が重要な課題と思われ、私共の活動の目的はその手助けをさせていただくことですが、まずは大企業や国が率先して中小企業が利益を上げられる具体的な道筋や施策を示すことが必要だと考えます。
 昨年暮れには米国でトランプ次期大統領が選出され、早速アメリカ第一主義を唱えて関税の一方的な引き上げを宣言しています。
 関税の引き上げはインフレの要因となり、その影響でアメリカの金利が引き上げられれば再び円安が進行する恐れがあります。
 日本は長く続いたデフレ状態や円安のために国際的にみて既に「安い」国になってきてしまっているのではないでしょうか?
 昨年たまたまトルコに行く機会があり物価は比較的安いのかと思っていましたがそうでもありませんでした。
 トルコ通貨のリラはこの5 年で75%程下落してインフレ率が年60%以上と説明されましたが、レストランで頼んだ小瓶のビールが円換算で1100 円から1200 円、ホテルのラウンジで
頼んだグラスワインは一杯3 ~4000 円相当もしました。
 帰りの空港で土産用のチョコレートを買い求めようとしましたが価格がユーロ表示で30~40 ユーロもしたので断念しました。
 米国や欧州での円安ぶりは既に報道されていますが、通貨の安いとされた国においても同様な事が起こっているようです。
 「ゆでガエル理論」ではありませんが、日本は「なんとなく豊かな国」と皆が考えている内に平均年収は既に韓国に抜かれ世界24 位(2023 年)となっています。
 我々戦後世代は様々な工業製品を世界に送り出し、外貨を獲得して日本が豊かになって行く過程を経験しましたが、現代の日本を取り巻く世界の政治、経済の環境は大変厳しいものがあり、これからの世代を担う人々は我々とは違った価値観や発想を基に新たな未来を切り開いて行く必要があるのかもしれません。

福寿草
加藤幹雄氏彫刻 福寿草

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