キャリアコンサルタント・千葉理恵子さん(株式式会社ティー・エム・シー専務取締役)が講師を務める新入社員向け「ビジネスマナー・コミュニケーション技法」研修が8月11日、18日の両日、社会福祉法人 誠心会(横須賀市長瀬)で行われました。(共催:財団法人 横須賀市産業振興財団)誠心会は法人会員・有限会社湘南安全硝子の濵田徹会長が理事長を務めています。
4月1日開設した横須賀市内2か所目の児童養護施設「しらかば子どもの家」、市内初の乳児院「しらかばベビーホーム」の児童指導員、保育士40名が二班に分かれて、合計5時間にわたる研修を受けました。若者達は千葉さんの、時には爆笑を誘う巧みな話術による「ロールプレイ」(実技演習)を楽しみながら、挑戦していました。千葉さんの研修は話を聞くだけの単なる座学でなく、参加者がロールプレイして、ビジネスマナーを体得するのが特長です。
最も基本的なお辞儀については、参加者全員立ち上がって、会釈、敬礼、最敬礼の3種類を実演で学びました。電話対応については、「電話に出る」「相手の確認、用件を聞く」「復唱・確認」「お礼を述べて静かに切る」の基本から始まって、担当者不在、クレーム電話の対応を、二人一組で何度も繰り返しました。
厳しい環境に置かれている子ども達を相手にする仕事柄、相手の話を受け止める心と耳を鍛えることが求められ、「傾聴技法」と呼ばれる研修もロープレで全員が挑戦しました。やりがい、社会貢献などと書かれた20枚のカードから、現在の精神状態を表す10枚を選び、みんなの前で発表する「私は誰」ゲームも体験しました。終了後参加者は「尊敬語、謙譲語、丁寧語の相違が分かった」「傾聴のロープレでは聞く姿勢、相槌の大切さを学んだ」などと感想を語っていました。
当研究会と産業振興財団共催の新人研修は昨年に続き2回目で、濵田理事長は「実演を交えた研修は若い人にも好評で、来年の新入社員にもぜひ、実施したい」と話していました。当研究会としても三浦半島の中小企業に対して実施を勧めていきます。