原田運送、無償運搬で漁業復興支援(平成23年8月)

原田運送、大震災被災漁業者への寄贈小型漁船を無償運搬で漁業復興支援

東日本大震災の津波で漁船を失った岩手県大船渡市三陸町越喜来(おきらい)の漁業者に対して、横須賀市久里浜のボート愛好家が小型漁船1隻を寄贈した際、法人会員・有限会社原田運送(原田周二社長、横須賀市長井)が現地までのトラックによる運搬を無償で行い関係者から感謝されています。

原田社長によりますと、知り合いのNPO関係者から「被災地へ小型漁船を寄贈したいが、西浦賀のマリーナに陸揚げされた後、現地までの運搬費が足りなくて困っている人がいる」と相談を持ち込まれました。

原田社長は震災直後に静岡・御殿場の水を詰めたペットボトルを被災地にトラックで運搬する業務を行い、被災地支援にはかねて関心を示していました。その上近くのマリーナに停泊するヨットを運搬する専用無蓋トラックを持ち船の運送は得意分野です。

早速、第三者を通じ船が現地で本当に漁船として使えるか、船の積み出し場所の状況などを調査した結果、問題ないことが分かりました。問題の運搬費用ついては「困っている被災地の方々のお役に少しでも立ちたい。漁業復興のお手伝いをできれば・・・」(原田社長)と無償で引き受けました。

こうして8月22日西浦賀のマリーナで陸揚げされた船は原田運送のトラックに積まれて、23日早朝、無事三陸町越喜来の崎浜漁港で関係者に引き渡されました。

被災地支援を目指す原田社長は、客が引っ越す時に引き取った不要のグランドピアノを倉庫で保管しています。津波で流された学校が将来、統合などを経て新しい学校としてスタートする時には、そのグランドピアノを寄贈、無償運搬すると関係者には伝えてあると、いうことです。

NPO法人 産業クラスター研究会は大震災発生直後、横須賀市役所に対して、三浦半島を含め全国の中小製造業、中小企業が困難な状況に直面した場合、可能な範囲で支援する用意があることをファックスで伝えました。さらにHP上でも企業OBの専門家集団が被災事業地のニーズに応え問題解決策の検討、発見、実施を致しますとのメッセージを公開しました。(広報部会)


Comments are closed.