メルマガシリーズ
メルマガ創刊に想う その2
メルマガの当初の要望
メルマガの創刊は次の2つの要望から始まった。
① Webサイトの更新通知が欲しい。
② 会員間の交流が減少してきているのでメルマガの発行をしてほしい
というものであった。
①は、Webサイトによる情報通知の特性に起因するものである。Webサイトは、新たな記事を投稿しても、それが他人に即座に通知されるものではない。見たい人がアクセスして初めて情報の連絡が取れるのである。
このような受動的な通信手段を使って積極的にアクセスしようとすると、すればするほど空振りが増えることはやむをえないことであるが不便でもある。それをカバーするのがWebサイトの更新通知である。
この機能はブログを源流とする、といわれている。
プログに新しい投稿があったとき、ブログのコミュニティ・メンバに知らせる。あるいはコメントがあったとき、その回答者には即座に知らせる必要が生じる。
②は、コロナ禍の最中の当然の要望のように出てきたものである。もともと、NPOは会員間のつながりが疎の組織であるが、コロナ禍により会議がほぼ絶望の状態になったことから危機感を抱いたのであろう。会員間の潤滑剤としての役割をきたいされたものである。
これらの要望をまとめて、メルマガとして発行することにしたのである。
しかし、それだけでよいのであろうか?
このような積極的な情報発信手段を提供するということは、それ自身が相手へのPR的な要素をもつ。その特性を積極的に使うことも一考の余地がある。
また、Webサイトは社会への情報発信の場であるが、そこに記事を投稿しているだけではWebサイトを積極的にアクセスしてもらうことにはならない。積極的にアクセスしてもらうためには、検索時に当会の記事が上位に表示される必要がある。その問題解決にメルマガを役立てられないだろうか?
Webサイトを運営しているものとして、常に留意すべきことである。
SEO向上
Webサイトを検索したとき、検索された記事の表示順位はSEO(Search Engine Optimization、サーチエンジン最適化)と呼ばれ、Webサイト運営上の重要な指標である。
WordPressで制作したWebサイトはSEOが高くなるといわれているが、最終的にはアクセス頻度によって決定される。そのためには、アクセス頻度を高める必要がある。
幸い、メルマガの配信は、記事のアクセスの動機付けに役立つ。特に興味のある記事を配信すればするほど、確実なアクセスを期待できる。
「興味を引く記事のメルマガ発信 ⇒ Webサイトのアクセス向上 ⇒ SEOの向上 ⇒ 当会の活動の認知度向上」というスパイラルなサイクルが形成され、一層のアクセスの向上を望めるようになる、と推察できる。
このスパイラル曲線の一歩として、メルマガ配信はその役割を果たしてくれるものと期待できる。
メルマガ購読者コミュニティへのPR
メルマガのような積極的な配信はそれ自体が受信者、すなわち購読者へのPRになる。この特性を活用して活動の認知度を向上させることは当然考慮すべきことである。
当会のメルマガの購読者コミュニティは、当会の会員、すなわち法人会員、個人会員、協力会員でスタートしているが、これに会員以外で購読をしたいという申請者にも門戸を開いている。
このことは、もう一つのスパイラル曲線を描くことが想定される。
すなわち、「興味を引く記事のメルマガ発信 ⇒ 風説の広がり ⇒ 購読者の増加 ⇒ Webサイトのアクセスの向上 ⇒ 当会の活動の認知度向上」というスパイラル曲線である。
インバウンド営業への一助として
営業マンが顧客回りをする営業は、従来通常に行われていた営業であり、アウトバウンド営業と呼ばれるが、これには次のような問題がある。
① 積極的な営業をすればするほど顧客から迷惑がられる恐れがある。
② コロナ禍の時期、対面は嫌われる。
特に、①の問題を回避する手段として、インバウンド営業という営業方法が考案されている。②に対しても効果がある。ユーザが支援を受けたくなる、あるいはイベントに参加をしたくなるような興味のある記事をWebサイトに掲載して、ユーザが必要性を感じたときに、うまく当会の記事に誘導する方法である。
ユーザが記事を見て目的を達成する最終点に到達するパスは、期待動線と呼ばれるが、実際のパス、実動線は期待通りには進まず途中で離脱してしまう。
実動線を期待動線に近づけるように解かり易い、役に立つ記事を書く努力をすればするほどユーザのアクセスが増え、当会の活動支援を受けてもらえる、またはイベントの参加をしたくなるという効果を意図した方法である。これは、一般ユーザを顧客として迎える道でもある。もちろん、顧客により一層の信頼を持っていただく道でもある。
このインバウンド営業においても、積極的な情報発信が要請される時期があり、そのようなときにメルマガ配信やメール配信が役立つといわれており、有用な手段となると思われる。
(広報チーム 新井)